あなたは占いが好きですか?
信じますか?
日本人は占いが好きだと言われます。
「俺は占いなんて信じない!」と言っているお父さんも、実は占いをしています。
その理由は、日本の占いの起源にあると思います。
日本では、弥生時代にはすでに占いが行われていたとのこと。
動物の骨を使った占いで、骨を焼いたときにできる焦げやヒビの状態で吉凶を占ったそうです。
この骨のことを卜骨(ぼっこつ)と言いますが、遺跡から発掘されています。
また、今では国技となっている相撲。
弥生時代には、この相撲が五穀豊穰か否かを占う農耕儀礼として農民の間で行われていました。
『古事記』や『日本書紀』には、太占(ふとまに)という卜占(ぼくせん)の一種が登場しています。
古事記によると、日本神話に出てくるイザナギとイザナミが使ったとされています。
太占(ふとまに)は、鹿の肩甲骨や亀甲を使った占いで、骨や甲羅を炊いた後の亀裂の状態で吉凶を占いました。
当時の占いは、個人的なことを占うものではなく、農作物の出来具合や、天候、争いごとなど、お国の一大事に直結することを占うものでした。
占いの結果は神意と捉えられ、宗教色の強いものでした。
昔は、占う側も、その結果を受け入れる側もきっと命がけだったことでしょう。
今では宗教色は薄れて、気楽に楽しむものだったり、背中を押してくれるものだったり、気づきを与えてくれるものだったり、人によって占いの役割が変わってきました。
この時代に生まれてよかったとつくづく思います(^^;
今でも一部の神社で、祭礼として年占(としうら)という占いを行っています。
太占(ふとまに)同様卜占(ぼくせん)の一種で、お粥や豆などを使ってその年の豊作や天候を占います。
やり方はいろいろありますが、主には焼いたり炊いたりしたものの形状の変化や数などで占います。
現在は「伝統行事」という位置づけのようですが、古くから人々の指標となり、生活を支えるものだったからこそ大切にして、次の世代に引き継いでいこうと思ってのことだそうです。
日本人はお正月に初詣に行ったり、かなえたい事があると神社に行き神様にお願いする人も多いですね。
太古より占いの結果を神のみこころと捉え、神を身近に感じてきたからかなと思います。
「占いなんてやったことがない」という人も、おみくじは引いたことがあるのでは?
おみくじも占いの一つです。
一番身近にある占いかもしれませんね。
「占いなんて信じない」と言いながら、子供の名付けで画数を気にしたお父さん、お母さんは多いでしょう。
占いにそれほど興味がなくても、TVの「今日の占い」はついつい見てしまったり。
占いは、日本人の生活に溶け込んでいます。
占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われることが多いですが、それでも日本人は占い好きなのだと思います(^^)
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