タロットを難しそうと感じてしまうのは、覚えようとしているから。
でも覚えなくても大丈夫。
カードを観察して、イメージを膨らませることで、リーディングができるようになります。
そこからさらに知識を増やしていけばいいのです。
まずは先入観を持たずに、カードを見てみましょう。
※このサイトで使用しているのはウェイト版のタロットカードです。
先入観を持たずにカードを見てみよう
「5:法王」のカードを、まずは、先入観を持たずに見てみましょう。
イメージしたことを書き出そう
絵柄からイメージしたこと、色から受けたイメージ、気になったことを書き出してみましょう。
あなたの感性でOKです。
参考に下記にのせています。
05「法王(ほうおう)」はどんなカード?
05「法王(ほうおう)」
THE HIEROPHANT/大アルカナ
一般的に使われている主な解釈を載せています。
あなたが絵柄からイメージしたことを思い出しながら読んでみてください。
カードのテーマ
秩序、道徳、形式、協調など
「5」は変化や自由を表す数字です。
また「法王(ほうおう)」は「司祭(しさい)」「教皇(きょうこう)と呼ばれることもあります。
※カードのキーワードや数字が何を表しているかは、代表的なものをピックアップしているので、これだけではありません。
イメージからの読み取り
カードには、法王が手を上げ、足元の2人(信者)に教えを説いている様子が描かれています。
法王は、司祭や教皇とも呼ばれますが、いずれも聖職者の称号で、宗教上の指導者です。
信仰によって統治するので、精神的なリーダーと言えるでしょう。
このカードでは、道徳やルールに則り問題に対処していく能力、慈悲の精神や善良さ、人を教え導く能力が表現されています。
後ろには2本の柱が描かれ、光と影、男と女など2つで1つの二元性、二面性、バランスや協調性が表現されています。
足元の鍵は「神の扉を開ける鍵」と言われています。
法王がこの鍵で扉を開け、信者を救うのかもしれません。
ちなみに
指導者(リーダー)と言えば、4の皇帝も指導者の能力があるカードで、よく比較されます。
「4:皇帝」は強く孤独な指導者でした。目標に向かって道を切り開いていく、威厳や力を持って統率するような、ある意味ワンマンな指導者です。
「5:法王」には信者が描かれています。道徳や形式に従い物事を進め、導いていく指導者です。
皇帝の激しさに対し、教え導く穏やかさがあります。
イメージとしては、皇帝は社長、法王はメンター的存在といえるでしょう。
色に注目
背景はグレー一色で描かれています。
グレーは現実的なもの、物質的なものを表現する色です。
この法王は、モラルを重んじ、ルールに従い現実的に考える指導者です。
寛容さも慈悲もありますが、それは道徳や社会の規範に則ったものと言えるでしょう。
衣服は赤い服の下に、白い服を着ています。
表面的には情熱的で実質的な地位や成功を望んでいるように見えますが、中に着ている白い服からは純粋さが伺えます。
また、信者の一人は赤いバラの絵が描かれた服を着ており「情熱・願望」、もう一人は白い百合の絵が描かれた服を着ており「純粋・無垢」を表しています。
後ろの2本の柱と同様、ここでもバランスや、2つで1つの二元性が表現されています。
リーディングの拡げ方
カードが持つ基本的な意味は概ね変わりませんが、読み手の感性やスタンス、知識量によって解釈や表現は変わります。
自分が気づいたところ、興味を持ったところなどを調べて知識を増やし、自分なりの解釈を確立していくことでリーディングの幅も拡がり、より深く読むことができるでしょう。
共通点のあるカードと比較してみる
今回は、共通点のあるカードと比較してみます。
「法王」は、「2:女教皇」と比較されることが多いです。
「女教皇」との共通点は、絵柄の構成です。
どちらも真ん中に座り、後ろには2本の柱があります。
二つのカードの共通点は、冷静で知識があり、教えに従う真面目さ、善良さがあること。
そして2本の柱は、対立する2つのもの、2つで1つのもの、バランスを表現しています。
(例えば、白と黒、光と影、男と女、天秤、均衡など)
違いはカードの色合いです。
女教皇は青色が多く使われ、精神性の高さを表しています。
女教皇が身に付けているものにも青色が使われ、女性の神秘性も感じられます。
対して法王はグレーが多く使われ、実質的、堅実な冷静さが表現されています。
女教皇も法王も、精神的な支柱となる存在ではありますが、女教皇は、よりスピリチュアル的に神や魂、自然界などを感じることができます。
それに対し法王は、もっと現実的目線です。
神からの啓示を受け、その教えを説いているのです。
女教皇が巫女的イメージなら、法王は神職のような感じでしょうか。
この他にも、「6:恋人」と「15:悪魔」や、「1:魔術師」と「14:節制」が比較されたり、同じアイテム(2本の柱など)が描かれているカードに注目したりします。
細かくみていくと発見があると思います(^^)
カードの解釈は、相談者の話を聞き、周りのカードとのバランスをみて行うので、リーダーによって回答や表現が違うこともあります。
正解というものはなく、リーダーが自由に選択しリーディングしていいのです。
ここにリーダーの持ち味が表れます。
覚えないタロット
あなたがカードからイメージしたことや気になったことが、キーワードとなって表れていましたか?
自分がイメージしたことがリーディングに活かされていると、覚えなくても自然と体に入ってくると思います。
カードからイメージすることは人それぞれです。イメージしたことから連想ゲームのように、キーワードを増やしていくことができます。
タロットに正解はありません。
今回出てきたキーワードの他に、あなたがイメージしたキーワードがあれば、それを取り入れてよいのです。
もしかしたら、先入観のない初心者こそ、イメージを拡げることができ、しっくりとくる表現ができるかもしれません。
■ウェイト版タロットカード
このサイトで使用しているタロットカードは、ウェイト版です。
イメージで覚えたら、そこからは興味を持った部分を調べていくと、知識がどんどん増えます。
キーワードから連想し、新たなキーワードを見つけていきましょう。
想像力を使って、リーディングの幅を広げていきましょう。
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