タロットを難しそうと感じてしまうのは、覚えようとしているから。
でも覚えなくても大丈夫。
カードを観察して、イメージを膨らませることで、リーディングができるのです。
まずは先入観を持たずに、カードを見てみましょう。
※このサイトで使用しているのはウェイト版のタロットカードです。
先入観を持たずにカードを見てみよう
「16:塔」のカードを、まずは、先入観を持たずに見てみましょう。
イメージしたことを書き出そう
絵柄からイメージしたこと、色から受けたイメージ、気になったことを書き出してみましょう。
あなたの感性でOKです。
参考に下記にのせています。
16「塔」はどんなカード?
16「塔(とう)」
THE TOWER/大アルカナ
一般的に使われている主な解釈を載せています。
あなたが絵柄からイメージしたことを思い浮かべながら読んでみてください。
カードのテーマ
崩壊、予期せぬ展開、トラブル、損失、価値観の変化、浄化 など
※カードのキーワードは、代表的なものをピックアップしているので、これだけではありません。
イメージからの読み取り
稲妻に打たれた人が真っ逆さまに落ちています。
背景は黒く、何かが限界に達しているのでしょうか?
「15 悪魔」に続き、悪いことが起こりそうなイメージのカードですね。
確かにこのカードは、アクシデントが起こることを警告しています。
雷が突然落ちるのと同じように、この出来事も突然起こります。
避けられなければ、この事実を受け入れるしかありません。
灰色の塔が、現実世界での事象や価値観など、今まで積み上げてきたものを象徴していて、それらがアクシデントにより、崩れる可能性があることを示唆しているのです。
ですが、落ち込む必要はありません。
稲妻は黄色で、祝福を表しています。
その出来事でショックを受けるかもしれませんが、それは祝福されるものであり、この出来事を経験するからこそ、気づくことがあり、やり直すことで幸福になれることを教えてくれているのです。
逆位置の読み方
立ち直る、トラブル回避、混乱、多忙、緊迫、長引く不運 など
逆位置の場合は、意味が真逆になるだけではありません。
真逆と捉える場合もありますが、正位置の意味が強まることでバランスが悪くなる(何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です)、正位置の意味が薄まる、特徴を上手く発揮できていないなど、白か黒かではなく、グラデーションになっています。
例えば、正位置の「トラブル」。単に逆の意味ならキーワードは「無事」でいいかもしれません。
でも正位置の意味が強まった状態なら「長引く不運」、薄まっていけば、トラブルが起こりそうで緊張状態にある「緊迫」、トラブルが起こり動揺している「混乱」、トラブルの後片付けで忙しい「多忙」など、いろいろな表現になります。
逆位置といっても、時間経過の違いやいろいろな解釈があるので、その中からしっくりくるキーワードをみつけ、リーディングしていきましょう。
相談者の話を聴き、置かれた状況や、周囲のカードとの関連性によってキーワードを引き出し、しっくりくる解釈を見つけていきます。
あなたの才能の活かし方|星読みとワークで鑑定します 自分の才能と潜在的能力を知れば、人生はもっと軽やかになります
「塔」のリーディングについて
「塔」のカードは、悪いことが起こりそうで不安になってしまいますね。
だから、怖さではなく、落ち着いて受け入れること、そしてその先にある可能性を伝えましょう。
例えば、仕事でミスをしても、そこから学ぶことで大きな成功につながる、大病をしたことで健康や家族に対する意識が変わるなど、その出来事が新たな気づきをもたらして、よい方向へ軌道修正してくれると捉えるとよいと思います。
ここで大切なのは、なぜミスをしたのか? なぜ病気になったのか? 原因を考えることです。
仕事に対して気が緩んでいなかったか? 健康への過信はなかったか?
灰色の塔は、私たちの中にある名誉欲や思い上がり、間違いや無理などの象徴で、稲妻は神の忠告です。
突然やってきたトラブルも、気づかない内に自分が引き寄せていたもの。
そのことに気づき、起こった出来事を真摯に受け止めることが再生につながるのです。
「塔」は警告のカードですから、「塔」が出た意味を考え、メッセージに気づき、考えや行動を改めれば、崩壊を避けることができるかもしれません。
「塔」は、「ピンチはチャンス」のカードです。
飛躍できる時だとポジティブに捉え、変化を受け入れる姿勢が幸福につながります。
あなたなりの解釈を加えていこう
ここまでは、このカードの基本的な情報になります。覚えるというよりは、絵柄から感覚的にイメージできる内容だと思います。
タロットに正解はないので、ここからは自由に発想を飛ばしましょう。
「何が原因か考えるとき」、今までの価値観を変え「大胆なイメージチェンジ」をはかる、限界がきて「爆発する」など、いろいろなシチュエーションを想像してバリエーションを増やしていきましょう。
オリジナルノートを作ろう
「塔」のカードについて、イメージは膨らみましたか?
正位置、逆位置とも、思いついたキーワードや解釈をノートにどんどん書き込んでいきましょう。
あなたのオリジナルノートになり、あなたの持ち味を活かしたリーディングにつなげることができます。
■ウェイト版タロットカード
このサイトで使用しているタロットカードは、ウェイト版です。
覚えないタロット
あなたがカードからイメージしたことが、キーワードとなって表れていましたか?
自分がイメージしたことなら、覚えなくても自然と体に入ってくると思います。
最初から沢山の知識を取り入れようとすると、いつまでも自信が持てなくて、カードも読めるようになりません。
イメージでカードの意味をつかめたら、まずはカードを読んでみる。
その成功体験が自信につながり、積み重ねることでリーディングがさらに深まっていくでしょう。
カードからイメージすることは人それぞれ、タロットに正解はありません。
連想ゲームのように発想を飛ばしていきましょう。
先入観のない初心者こそ、イメージを拡げることができ、しっくりとくる表現ができるかもしれません。
コメント