タロットを難しそうと感じてしまうのは、覚えようとしているから。
でも覚えなくても大丈夫。
カードを観察して、イメージを膨らませることで、リーディングができるようになります。
そこからさらに知識を増やしていけばいいのです。
まずは先入観を持たずに、カードを見てみましょう。
※このサイトで使用しているのはウェイト版のタロットカードです。
先入観を持たずにカードを見てみよう
1「魔術師」のカードを、まずは、先入観を持たずに見てみましょう。
イメージしたことを書き出そう
絵柄からイメージしたこと、色から受けたイメージ、気になったことを書き出してみましょう。
あなたの感性でOKです。
参考に下記にのせています。
1「魔術師(まじゅつし)」はどんなカード?
1「魔術師(まじゅつし)」
THE MAGICIAN/大アルカナ
一般的に使われている主な解釈を載せています。
あなたが絵柄からイメージしたことを思い出しながら読んでみてください。
カードのテーマ
創造・知性・才能・独創性など
魔術師は1番のカード。
「1」は全ての始まりの数字です。
0の愚者にも「始まり」というキーワードがありましたが、愚者は何もない無(0)の状態でした。
0の愚者が、真っ新な若者の人生が始まるというイメージに対し、1の魔術師は、そこから一歩進み、何かを始めようとするイメージです。
0から1への変化、無から創造へ、そんなカードです。
※カードのキーワードや数字が何を表しているかは、代表的なものをピックアップしているので、これだけではありません。
イメージからの読み取り
この人物の手は、天と地を指しています。
天は信念や志、地は現実化と捉えられ、自分の理想を具現化する能力があることを示しています。
表情は自信に満ち、天も地も支配しようとしている(実現できると疑っていない)かのようです。
テーブルには、道具が置かれています。
魔術師の彼には、この道具を使いこなし、応用する知恵があります。
これらを使って、彼は自分の望む何かを創り出そうとしているのでしょう。
頭には「∞」無限大のマークがあり、彼に無限の可能性があることを示しています。
でも道具は並べられているだけで、まだ何も始まってはいないのです。
準備は整っている、さぁ始めようという様子が描かれています。
色に注目
カードの背景が黄色で、全体的に黄色のイメージが強いです。
黄色には良い方への変化という意味合いがあります。
魔術師は、無から有への変化を起こそうとしていますが、その行為は祝福されるものであり、良い変化であることが伺えます。
魔術師の服は赤と白。
赤は情熱、能動的。
白は純粋、無垢。
魔術師は、純粋な心と情熱を持った人物だと読み取ることができます。
また、赤いバラは男性性、白い百合は女性性を表すと言われています。
男性性と女性性が交わることは「誕生」を意味し、「創造」の象徴でもあります。
リーディングの拡げ方
カードが持つ基本的な意味は変わりませんが、読み手の感性やスタンス、知識量によって解釈や表現は変わります。
自分が気づいたところ、興味を持ったところなどを調べて知識を増やし、自分なりの解釈を確立していくことでリーディングの幅も拡がり、より深く読むことができるでしょう。
配置の法則
今回は、絵の配置に少し目を向けてみます。
カードは、上下、左右で隠されているメッセージが違います。
カードの上半分は、顕在的なものを表し、
カードの下半分は、潜在的なものを表しています。
魔術師のカードの下半分は、テーブルや花が描かれていて、足元が見えません。
魔術師には、無意識のうちに隠したくなる何かがあるのかもしれません。
隠されているものは、素晴らしい種かもしれません。
それともインチキで種などないことを隠しているのかも?
自信満々に見えますが、虚勢を張っているだけで、実は自信がないのかもしれません。
赤と白の服を着た魔術師は、情熱的で純粋な人物のようですが、奥底には野望や欲望が隠れているのかもしれません。
崇高な理想の元に創造していく人物なのか?
ずる賢くうわべだけの人物なのか?
魔術師自身も気づいておらず、これからどう進んでいくのかで見えてくるのかもしれません。
ちなみに左右は、向かって左側が過去、右側は未来を表しています。
例えば『9隠者』のカードは、過去を振り返って内観している、『13死神』のカードは、過去と決別し未来へ向かう、そう読み取ることができます。
カードの解釈は、相談者の話を聞き、周りのカードとのバランスをみて行うので、リーダーによって回答や表現が違うこともあります。
正解というものはなく、リーダーが自由に選択しリーディングしていいのです。
ここにリーダーの持ち味が表れます。
覚えないタロット
あなたがカードからイメージしたことや気になったことが、キーワードとなって表れていましたか?
自分がイメージしたことがリーディングに活かされていると、覚えなくても自然と体に入ってくると思います。
カードからイメージすることは人それぞれです。イメージしたことから連想ゲームのように、キーワードを増やしていくことができます。
タロットに正解はありません。
今回出てきたキーワードの他に、あなたがイメージしたキーワードがあれば、それを取り入れてよいのです。
もしかしたら、先入観のない初心者こそ、イメージを拡げることができ、しっくりとくる表現ができるかもしれません。
■ウェイト版タロットカード
このサイトで使用しているタロットカードは、ウェイト版です。
イメージで覚えたら、そこからは興味を持った部分を調べていくと、知識がどんどん増えます。
キーワードから連想し、新たなキーワードを見つけていきましょう。
想像力を使って、リーディングの幅を広げていきましょう。
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